HOUSE OF WAX/蝋人形の館なんとなく原題がイイので原題にしてみた。
期待を裏切られずどっぷりB級ホラーっぷりを楽しませて頂けました。
と言っても、やたら金のかかったB級ホラーだけどな!
舞台の街ひとつ電気をひき水道をひくところから造り上げたというし、登場する蝋人形の数もハンパじゃあない。何しろラストが圧巻。もうこれは大作ですよ。でも内容がなんともB級なのがファンとしては嬉しいところ。
※ここ以降はネタバレありますので、観たい人は観てから読んで下さい。
ストーリーはお決まりのように、頭悪そうな男女のグループが、アメリカのよくありそうな田舎のほうへ車で出掛けて、日本の感覚でいえばハタ迷惑なキャンプをしたら翌朝車が壊れたりして、近くにあった田舎町に行ってみたら頭のおかしい人がいて、で、どんどん殺されてゆく、といったもの。当然主役はちょっと賢そうな女子だったり。でも可愛い。(24に出てるらしいが、観てないので知らない)勿論エロもあり。ヒルトン出てるなんて知らなかったよ。
でも、お決まり・・・かと思うと意表をつかれる演出が効いてて、思ったより恐怖感はある。
まず、前半の1/3ぐらいは何も起きないこと。普通だったらもっとすぐ、怖いモードに変わってもいいものだが、なかなかコトは始まらない。それが逆に、登場人物達の人物描写をより濃く描き、それぞれのキャラの感情移入がより深くなる。そして後半の恐怖描写と前半部の楽しそうな感じを対比させて、より不安感を煽っている。やるな、ダークキャッスル!
それと、当初、この映画は例えば「テキサス・チェーンソー」みたいに、密室のなかでどんどん殺されていくのかと思っていた。密室=蝋人形の館、みたいな。でも違う。街ひとつが殺戮の場だったのだ。
先入観というのはこわいもので、ずっと「蝋人形館で惨劇が起こる」と思い込んで観ていた自分は、まずこれに気付いたときにびっくりした。こんなにエリアが広いんなら、街ひとつつくるしかないっすよね・・・。しかもその街のリアルなこと。そのまま住めそう。
あとは・・・「主役の女子は痛い目を(一人だけ)みない」「悪そうな男はすぐ死ぬ」といったセオリーを破っているところとか。
監督はPV、CM界出身の若手だということだが、そのせいか映像のカットや色味が絶妙だった。一見どうってことないカットや色なのだが、うまい具合に不安感を掻き立てる。イントロの演出はなんか生理的にいやぁ〜な感じを充分与えられてしまった。でも色が最高に綺麗だったなぁ。
あともうひとつ好感が持てたのは、作品にちゃんとテーマ性があること。その伏線も過剰過ぎるほど張ってあって(最後の犯人が死ぬところは「やり過ぎだろ!」と思いましたが)生き残る二人もそれを考えると「あー、」と納得でき(でもやり過ぎな感じはしましたが)ただのスプラッター・ホラーに留めてないところがいい。でも、そういったテーマ性を持たせることによって、この映画が決定的にB級でなくなっているんだろう。
手の込んだB級まがいと、本物の味のあるB級、どちらがいいか・・・そんな問いに意味はない。だって映画は面白ければそれでいいんだもん!特にこういう映画はね!最後にカタルシスがあれば、それでいいのである。(微妙に他人のことばを拝借してみました)
個人的なことだが、お兄ちゃん役の彼が、とてもツボだったのでそれだけでも集中して観てたってのがあります。そう、画像の彼です。とてもかっこよかったのです。でも役者としてというより、役どころがかっこよかったなあ。死ななくて良かった。うん。
2006/07/29
CINEMA ・
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