復讐するは我にあり/今村昌平監督/緒形拳ほか
先日ツタヤに行ったら「懐かしの日本映画コーナー」なるものが出来ており、「ああ、最近はようやっといろんなDVDが出るようになったのねえ」等と眺めていたら、あったので借りて来た。ずっと観たいと思っていてすっかり忘れていたのだ。
実は今村監督の作品は初めて観たわけなのだが、緒形拳扮する連続殺人鬼の素行を、彼の父(三國連太郎)や妻、過去のエピソード等を交えて描く、その何と言っても圧倒的な人間描写が凄まじい。今村昌平は、校長を務める日本映画学校で、「人間」について学ぶ、といった一風変わったカリキュラムの授業をしているそうだが、その監督の「映画とは人間を描くもの」という意識を、いいも悪いも痛烈に感じさせられた。
ラストの緒形拳と三國のやりとりが特に圧倒的。「お前には関係ない人間しか殺せない」という三國と、「あんたを殺したかった」という緒方のやりとりが、父と息子という、「他人ではない」男同士の関係を強烈にあらわしている。
余談だが、劇中の緒方が、知人の役者T氏と被って見えたのは自分だけか。
2006/03/04
CINEMA ・
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