ALWAYS -三丁目の夕日-大好きな吉岡くん(吉岡秀隆)が出てるということで、公開前からチラシを見て気になってはいたのだが、ひょんなことから劇場へ観に行く機会ができて、まあ気になってはいたし、みたいな軽い気持ちで行って来た。
はっきり言って、予想外の出来。最高でした。つまりは。
原作のマンガは読んだことがないのだが、たぶん読んでなかったからこそ余計な先入観がなくて良かったのだろう。昭和33年の、今でいう「レトロ」真っ盛りの時代背景を巧みに描写しつつ、ありきたりの、「日本人っぽさ」を全面に出した人情の群像劇。それがこんなに上手くいっているなんて。すべての人々の感情がダイレクトに迫って来て、それがまた時代背景と見事にマッチしている(もしこのストーリーそのままで現代を舞台にしたら、観ていられないものになったかも知れない)。
「ジュブナイル」や「リターナー」を監督した山崎貴監督だったので、観る前はどーなんだろう、と正直ハラハラしていたのだが(「ジュブナイル」は観てないが「リターナー」はボロクソだった)、日常を自然に見せる、風景を自然に見せる、という意味でのCGの使い方も見事で、この人は無理にSFとかやんないで、こういったリアルなもの路線でいったほうがいいんじゃないかと思った。何もCGは、未来世界とか宇宙船とかモンスターとか、架空のものを作るためだけにあるんじゃない。こういった、「気付かないところでCGが生かされている」といった使い方に、私は凄く共感をおぼえる。「フォレストガンプ」で、中尉だかの足がないところにCGが使われていて、そういったことに感銘を受けたのと似たようなかんじだ。今だったらCGとゆうよりVFXというんだろうけど。
とにかく、メイキングも観たいし、DVD買っちゃうかも、ぐらい、久々に満悦出来た日本映画。劇場では泣きっぱなしだったのも、あたくしにとっては珍しいことなのでした。(ベタな「泣き」にヨワい)終わったあともしばらく感動の余韻がのこってたよ。
2005/11/29
CINEMA ・
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鈴木オートの一人息子一平くんと同世代である小生としては、映画を観るまでは、実際どのように昭和33年の東京が描かれているのか、ちょっと心配でした。
しかし、(多少過剰気味ではあるとしても)物語と舞台背景が渾然一体となったこの作品は、素敵な2時間の体験となりました。
私たちは、自身の過去の記憶を実はかなり作り込んでいて、実際には経験していなくとも、様々なメディアの情報から組み立てた記憶を自分のものとしていたりします。
小生はテレビで力道山の空手チョップを見たことはないけれど、あの当時、初めてテレビをつけると、そこに映っているのは、力道山でなければならないし、真ん中を都電の線路のある大通りの両側の町並みは、もっと猥雑であったとしても、子どもの目線から見た風景は、あのようにだだっ広くなければならない。
ある特定の時代が、集合的無意識のように映画として定着するならば、そして束の間その時代に遊ぶことができるならば、実際はどのようであったとしても、過去の記憶は美しい方がいいのです。
『ジュブナイル』名作だよ。でもちょっと男子向けかな。
かなり男子志向(嗜好)な女子だと自認していますが。
今度観てみます。