■ミッドナイトムービー/MIDNIGHT MOVIES70年代にアメリカの(ごく一部の)若者たちを席巻した、伝説のカルト・ムービーへ迫るドキュメンタリ。
ごく一部の、と言っても、その作品群が、現在もカルト・ムービーとして不動の位置にいるのは間違いない。映画好きなら誰でも聞いたことのあるタイトルばかりだ。スポットの当てられている作品は以下の6作品。
・「エル・トポ」(70)/アレハンドロ・ホドロフスキー
・「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」(68)/ジョージ・A・ロメロ
・「ハーダー・ゼイ・カム」(72)/ベリー・ヘンゼル
・「ピンク・フラミンゴ」(72)/ジョン・ウォーターズ
・「ロッキー・ホラー・ショー」(75)/リチャード・オブライエン
・「イレイザーヘッド」(77)/デビッド・リンチカルト・ムービーとは「マニアックな」「アングラな」決して一般的ではないが一部の熱狂的なファンがついている映画のことだ。商業的成功を目的としているハリウッドムービーとは対極の位置にあるが、作品世界でやりたいことを思う存分やっているのに、その他大勢ではないが一部の人たちに熱狂的に、時が経った今も支持されているということは、映画づくりをライフワークとする者にとって至上の幸せではないだろうか。自分がつくった映画を熱狂的に愛されるということは、剥き出しの自分自身が愛されているようなものだもの!
表題の「ミッドナイトムービー」の通り、当時アメリカで流行(?)した深夜映画の枠にのり、カルト・ムービーとして次第に観客に愛されてゆく過程は興味深い。監督が上映まで漕ぎつけ、様々なメディアの批評を食らいながらも連日行列の動員を巻き起こし、確実なファンを掴みとるまでには、監督と作品の確かな存在感だけでなく、時代の風潮、劇場の映画への愛、口コミによる偶然・・・実に様々な要素が絡み合っていたことがよくわかる。今はないというNYのエルジン劇場の支配人の、映画への愛が特に伝わってきて感動した。「イレイザーヘッド」は動員不調がかなりの間続いたが、「これはいい!」と映画を信じずっと流し続けたそうだ。う〜ん、何という愛。こうゆう劇場がもっとあっていいのに。
ところで取り上げられている映画は実は2本しか観ていなかった。ロメロの「ナイトオブザリビングデッド」と「ロッキーホラーショー」のみ。やややこれは問題だ。今すぐにでも観なくては。でもDVDレンタルしてねえ〜!レンタルして下さい、即刻。(TSUTAYA DISCASで。)
あ、「イレイザーヘッド」は昔観たような。でもぜんっぜん覚えてない。まあいいや、リンチ嫌いだし。あ、念のため言っておきますがリンチは一応幾つか観てますよ。ただ、ああゆうマスタベ映画は嫌いってことで!映画は、自主であっても実験映画でない限りある程度観客を意識してないと駄目でしょう。
とまあ、リンチはどーでもいいとして、敬愛なるロメロ監督はなんでいつも映画の話をしているとき、ああやって子供のような笑顔でキラキラと目を輝かせて喋るのでしょう。素敵過ぎます。このひとは映画がほんっとに好きなんだなーというのが伝わってきます。素敵です。近所に住んでたら毎日通って映画の話をしたいです。ああやって、いつになっても好きなものへの純粋な愛を忘れない年のとり方をしたいなあ。
2007/02/22
CINEMA ・
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