■スーパーエッシャー展 ある特異な版画家の軌跡/Bunkamura ザ・ミュージアム
どうしても生で観たかったので行ってきた。絵画もそうだけど版画って生で観なければ味わえない良さがある。作者が力を込めて木を削った痕跡というか、筆致のそれとはまた違った職人芸のような。そんなわけで自分は木版が特に好きだ。
勿論お目あては有名なあれやこれや。といってもそんなにはなかったけど、子供の頃みて衝撃的だった「Other World」がみれて良かった。普通に感動。その前でぼんやりと佇んでいたら、横の人にあからさまに迷惑そうな顔をされたのでやめた。混んでる美術館って・・・これだから・・・。
■Othe World/木口木版、3色刷りこの「Other World」にも登場する人面鳥、シームルグ。初めてみたときトラウマになるぐらい怖かった。今は大人なのでそんなことはないけれど、この不可思議な空間を象徴するかのような奇異さ。個人的には今回の展示でやたら押していた「でんぐり虫」よりこっちのほうがずっと好きだ。
だまし絵系のものばかりが有名なエッシャーだけど、初期〜中期にかけての木版が想像以上に良かった。わざと様々な角度の直線のみを使った「夜のローマ」シリーズや、もっと初期の「24の寓意画」シリーズなど、その美しく考えられつくした彫線(って言うのか?)には、ただただ敬服しかない。
ひたすら計算し尽くされた末に生まれた作品群、こんな作家は他にいない。エッシャーをまた好きになりそうだ。
2006/12/22
ART ・
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