■東京国際アニメフェア2006公式サイト チケットを頂いたので、23日のビジネスデーに行ってきた。土、日の一般デーはコスプレをした来場客で賑わうということで、それはそれで面白そうだったが、浮くことは必至。そこはさすがビジネスデー、見事に会場を染めるスーツと商談空気で、それはそれで浮きまくっていたのでありました。名刺忘れるしね・・・やる気ねーことこのうえない。
ところで自称オタクの自分だが、オタクなのは自分の食指の動くことのみであり(だからこそオタクなんだと思うんだけど)、最近のアニメ事情にはからっきし疎いことを思い知らされる。とにかくブースがよくわからない!アニメ制作会社で判るのは、せいぜいSTUDIO4℃やProduction I.G、タツノコプロからマッドハウスぐらいまで。そういう意味では良い勉強になった一日でありました。アニメ制作会社ってこんなにいっぱいあったのね・・・さすがジャパニメーション本家大本。普通に凄い。
自分はSTUDIO4℃の大ファンなので、まっさきに行ったのだが、ブースが思ったより小さくてちょっとがっかり。でも松本大洋の「鉄コン筋クリート」のアニメの予告編が観れたのは良かった。来春公開だそう。アニメ化はびみょうだと思っていたけど、STUDIO4℃ならきっと面白いはず。楽しみ。DVDも買おうとしたが、手持ちがなく断念。アマゾンで買おう・・・森本晃司大好き!
一番面白かったのはクリエイターズワールドというブース。若手クリエイターが数組、それぞれのブースで作品を流したりしている。昨年ジャパン・デジタル・アニメーション・フェスティバル(JDAF)に行った折見かけた作品がふたつほど出展されていて、ちょっと懐かしい。
しかしアニメーションのインディーズシーンってつくづく凄い。これプロじゃないの?といったものがごろごろある。実写映画の自主映画とは全然違う。もちろんなかにはセミプロのような人もたくさんいるだろうけど、新開誠さんに代表されるように、個人でも家で一生懸命頑張れば、幾らでもクオリティが上げられる世界だってことを痛感。あとはアイデアや世界観がダイレクトに影響されるから、そこのオリジナリティが凄く重要なんだろうな。あと、個人的には自主映画よりアニメのインディーズのほうが、なんか「汚れてない」感があって凄く好きなんだけど。
そのなかにJDAFでグランプリをとっていた岸本真太郎監督の「tough guy !」のブースがあった(写真)。JDAFで入賞作品はあらかた観たのだけど、これだけ見逃していて、JDAFのサイトでもダイジェストになっていて画質も悪かったので、フルで観たかったところだった。ちょうどモニターで上映していたので、観ていたらこれ、シリーズものになっていて3まである。しかもどれもめちゃくちゃ面白いのです。
tough guyというのはカマキリのことで、その「タフ」なカマキリが毎度タフかつおバカっぷりを発揮するのだけど、そのキャラとか演出とかカメラワークとか全部面白い!面白すぎ!ってなぐらいとにかく自分にはツボなのです。CGと実写の感じもいいし、とにかく新作を観たい!というかDVD売ってたら普通に買っちゃうよ。そんなわけで、最近のイチオシ。 ↓のサイトでフルが観れる!!
■岸本真太郎監督公式サイト
2006/03/29
MOVIE ・
85TB 0
85Com 0
ランド・オブ・デッド/ジョージ・A・ロメロゾンビ映画とかスプラッター映画に囲まれて育ったといっても過言じゃない。そういう趣味の親を持つとこんな大人になってしまいます。皆さんも気をつけましょう。
でもこの巨匠は、名前は知っていたけどちゃんと観たことがなかった。不覚だった。ジョージ・A・ロメロ。B級ホラーを愛し過ぎている愛すべき大人。
この監督がいかに愛すべき大人であり映画人であるかは、レンタルしても豊富についてくるメイキングを観るといかにわかる。「昔は映画をつくるのに、友達を必死で集めてつくってたんだ。だけど今は映画会社のほうがつくってくれと金を持って来る。でも僕は、お金をかけて売れるものをつくりたいとは思ってない。安く、つくりたいものをつくれてさえいればいいんだ。」確かこんなふうなことをメイキングのなかで話していた。純粋に感動した。映画づくりの衝動の原点でもって今もつくっている。そんな姿勢を今も保ち続けていることに、心から尊敬した。
で、内容なんだが、一言で言うと変わった映画だった。とにかく、変わった映画。そうとしか言いようがない。
ビデオ屋や宣伝では、いかにも「ゾンビが襲ってきてどうしよう」といった定番のホラー・アクション・パニック・スプラッターものっぽかったので、そういうモノに目のない自分は、そういうものかとてっきり思い込んで借りてきた。スリルとビクビクと血飛沫で、スリリングな一夜を愛猫と過ごそうという魂胆だ。
ところが、舞台は既に世界にゾンビがはびこり、残された人間が基地というか街のようなものをつくってそこで生活をしているところから始まる。ある意味「安定した」状態から始まるのだ。その人間たちの住む「街」は、結構重装備で、外界と隔てる柵には電流が流れており、軍隊のようなものまであり、ひときわ目立つ高層ビルでは、セレブーな人々が優雅に生活している。武装した人間が夜の市街地へ繰り出し、無抵抗?なゾンビを大量殺戮し、略奪を繰り返している。
エ?ゾンビってモンスターじゃないの?なんかゾンビちょっとかわいそうじゃない??とちょっと観ている側は違和感を抱く。
結局ゾンビたちはゾンビたちで学習してきており、最後には街へ攻め入り、街の悪いボスであるデニス・ホッパーとそれに反発する主人公たちのなんちゃらもあったりする訳だが、最後のセリフが凄い。「彼らも行き場を探してるんだ」主人公の、壊滅した街を彷徨うゾンビたちへの言葉だ。
もちろん、スプラッターのセオリーとして、エグい殺戮シーンもある。大量のゾンビが人間を食ってたりね。だけど、ゾンビ=モンスター、人間=なんとか頑張る残されたマトモ、みたいなルールが全然ない。むしろゾンビに同情をおぼえたり、感情移入さえしてしまいそうな・・・。不思議な映画だった。巨匠はゾンビをここまで愛してたのね。本気の愛を感じる。
追記として、「映画で人が普通にばんばん殺されるのは許せない」と仰る方々に伝えたい。自分は映画は娯楽、現実の思想云々とはかけ離れたものとして観ているから、そんなふうに思ったことはないが、そう思う気持ちも解らないでもない。ただ、ホラーやスプラッターは違うということだ。それは決して作り手が殺戮を楽しんでいるのではなく、むしろお化け屋敷の飾り付けのように、いかに観客を怖がらせるか?といことに最も重きを置いているからだ。つまり、ホラーやスプラッターは典型的な娯楽であって、観客はそれを観て恐怖やスリルを感じ、けれどきっと観たあとはむしろスッキリとして、怖さという意味で映画を楽しむことが出来るんじゃないだろうか。それは遊園地のお化け屋敷と決して変わらないと思う。怖いのが苦手な人は最初から観なければ良い訳だし。自分は、そこに「作り手の、思想を一切挟まない純粋な映画愛」を感じて、どうしてもホラーとかスプラッターは愛してしまう。彼らは最高のエンターテイナーだと思う。個人的にはウェイス・クレイブンとダリオ・アルジェントが最高だ。
本当の観客への悪意を感じたいなら、「ファニー・ゲーム」を観ればいい。あれ以上の不快感を感じた映画はいまだかつてない。
2006/03/21
CINEMA ・
83TB 0
83Com 0
サマータイムマシンブルース「踊る〜」で有名な本広監督の最新作。
元は舞台だったようで、観てから知ったのだがああなるほど、といった感じ。とにかくノリがコントっぽいというか。ただ、本広監督だけあって演出はなかなかウマイ。CGがちゃっちいのもご愛嬌といった感じでうまく使っている。
タイトル通りのタイムパラドックスものとしては、割と解り易いつくりになっていて、呑気な大学のSFサークルのドタバタを、ゆる〜いテンションで笑いを交えながら描く。SF、とうわけではないけど、のんびり楽しむにはいいんじゃないだろうか。
ただ、やはり本広監督は、「踊る〜」のような犯罪アクション要素があったほうが光るものがあるような気がする。
2006/03/15
CINEMA ・
79TB 0
79Com 1
バットマン・ビギンズティム・バートンが監督した第一作、二作目以降不作続きだったバットマンシリーズだったが、やっと初心に戻ってくれた。このうえなく暗いヒーロー・ストーリー。やっぱりバットマンはこうでなくっちゃね。
今作の見どころ
・バットマンは自分で強くなった。
・基本的に手作りである。
・渡辺謙さんはうさんくさい役どころ。
・ブルース・ウェインの髪型が七三。
・敵は怪人ではない。
・コウモリも味方。
・バットカーが超かっこいい。
・バットロゴがびみょうに違う。
あとはネタバレしそうなのでこのへんで。
色んな意味でファンを楽しませてくれる傑作だと思われます。バットマンがどうしてバットマンになったのか、そこのところや細かいディテールの誕生エピソードが随所にあり、思わず過去の作品も観たくなる。(実際リターンズを翌日借りて来て観ました)ティム・バートン版とはちょっと違った、リアルな暗さがあり、ゴッサム・シティの描写も少し違うけど、存分に楽しめる。アメコミの原作は、かの「シン・シティ」の作者フランク・ミラーということで、こちらも気になるところ。
2006/03/04
CINEMA ・
77TB 0
77Com 0
復讐するは我にあり/今村昌平監督/緒形拳ほか
先日ツタヤに行ったら「懐かしの日本映画コーナー」なるものが出来ており、「ああ、最近はようやっといろんなDVDが出るようになったのねえ」等と眺めていたら、あったので借りて来た。ずっと観たいと思っていてすっかり忘れていたのだ。
実は今村監督の作品は初めて観たわけなのだが、緒形拳扮する連続殺人鬼の素行を、彼の父(三國連太郎)や妻、過去のエピソード等を交えて描く、その何と言っても圧倒的な人間描写が凄まじい。今村昌平は、校長を務める日本映画学校で、「人間」について学ぶ、といった一風変わったカリキュラムの授業をしているそうだが、その監督の「映画とは人間を描くもの」という意識を、いいも悪いも痛烈に感じさせられた。
ラストの緒形拳と三國のやりとりが特に圧倒的。「お前には関係ない人間しか殺せない」という三國と、「あんたを殺したかった」という緒方のやりとりが、父と息子という、「他人ではない」男同士の関係を強烈にあらわしている。
余談だが、劇中の緒方が、知人の役者T氏と被って見えたのは自分だけか。
2006/03/04
CINEMA ・
76TB 0
76Com 0